チュニス カルタゴ遺跡賛歌

f:id:lamarsa:20191122205715j:plain

チュニス カルタゴ遺跡 ローマ時代アントニヌス浴場跡

カルタゴ遺跡へ行こうとチュニス市内からマリン線に乗り、ハンニバル駅で降りる予定だった。何故か、リビアから来たという青年二人とマリン線の中で話がはずみ、一駅乗り過ごしてしまった。次の駅は、Carthage Presidenceという大統領宮殿近くの駅だった。

f:id:lamarsa:20191122211033j:plain

Carthage Presidence駅からハンニバル駅の方へ戻る

2019年3月当時は、カイドプシ大統領が存命であった。アントニヌス遺跡が大統領宮殿の側にあるため警戒厳重ではあった。

f:id:lamarsa:20191122211601j:plain

アントニヌス浴場跡遺跡

2000年のロマンを感じるのか、燦燦と輝く地中海の太陽に思いを寄せるのか、或いは監視所から丸見えの場所で、何故か、観光客は我々だけで、一抹の不安を覚える。これ位の根性では、アントニウスにはなれないのだ。当たり前の話。

f:id:lamarsa:20191122212006j:plain

f:id:lamarsa:20191122212210j:plain

2019年7月にカイドセプシ大統領は死去。今は次の大統領を選んでいる最中。観光資源に優れ、素晴らしいチュニジアではあるが、先日のチュニス市内の自爆テロ。2015年のバルドー博物館での外国人観光客銃撃事件。日本人3人も犠牲になっている。北アフリカの小国故の不安定さは目につく。

f:id:lamarsa:20191122212802j:plain

遠い昔、フェニキア時代のハンニバル将軍がイタリア遠征まで行った頃の全盛期のチュニジア。その残像がここにはある。ローマはフェニキアを滅ぼして、覇権を取り戻したのだろうが、2000年経っても地中海の海と太陽は変わらない。